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ちんさぐの花

てぃんさぐぬ花はホウセンカ(鳳仙花)のことです。歌詞はなかなか良い「教え」です。十番までありますが、歌は六番までです。

2009年、病床に臥せっていたプロデューサーの故・木下一郎氏を励ますために、友人知人が集まってCDを作りました。そのなかの一曲、沖縄民謡『てぃんさぐぬ花』です。歌は木下さんの友人で沖縄に移住した井上真喜さんです。歌は6番までです。

琉球語 日本語(訳)

てぃんさぐぬ花や/ホウセンカの花は
爪先に染みてぃ/爪先に染めて
親ぬ寄し事や/親の教訓は
肝に染みり/心に染みなさい

天ぬ群り星や/天上に群れる星は
読みば読まりしが/数えれば数え切れても
親ぬ寄し事や/親の教訓は
読みやならぬ/数え切れないものだ

夜走らす船や/夜に走らせる船は
子ぬ方星目当てぃ/北極星を見つけ
我ん生ちぇる親や/私を生んだ親は
我んどぅ目当てぃ/私をこそ見つける

宝玉やてぃん/宝玉であっても
磨かにば錆す/磨かなければ錆びる
朝夕肝磨ち/朝夕と心を磨いて
浮世渡ら/浮世を渡ろう

誠する人や/正直な人は
後や何時迄ん/後々のいつまでも
思事ん叶てぃ/希望は叶えられ
千代ぬ栄/末永く栄える

なしば何事ん/何事も為せば
なゆる事やしが/成るものだが
なさぬ故からどぅ/為さぬせいだからこそ
ならぬ定み/成らないだろう

行ち足らん事や/行き届かないことは
一人足れー足れー/互いに助け合って
互に補てぃどぅ/互いに補い合ってこそ
年や寄ゆる/歳をとる

あてぃん喜ぶな/有っても喜ぶな
失てぃん泣くな/失っても嘆くな
人ぬよしあしや/人の善し悪しは
後どぅ知ゆる/後々にこそわかる

栄てぃゆく中に/栄えていく時に 
慎しまななゆみ/謙虚さを忘れてはならない
ゆかるふどぅ稲や/よく実るほど稲穂は(垂れて)
あぶし枕/あぜ道を枕にするように

朝夕寄し事や/老人の朝夕の言には
他所の上も見ちょてぃ/真摯に耳を傾けなさい
老いのい言葉の/老い先短い者の与太話などと
余いとぅ思な/侮るべきではない